東日本大震災の遺児の支援に向けて手を重ねる安藤忠雄さん(右から2人目)、小柴昌俊さん(同3人目)、柳井正さん(右)ら=東京都千代田区で2011年5月18日午後0時35分ごろ、木村健二撮影 東日本大震災で親を亡くした遺児を支援するため、建築家の安藤忠雄さん(69)らが18日、育英資金を集める「桃・柿育英会」を発足させると発表した。一口年額1万円の寄付を1万人に10年間続けてもらい、目標額は10億円。被害の大きかった宮城、岩手、福島3県の教育委員会を通じて来年度から支給を始めるという。 安藤さんらは95年の阪神大震災でも同様の育英資金約4億9000万円を集め、遺児418人に支給している。支給額は阪神の際の月額(小中学生6000円、高校生2万円)を目安にする。育英資金は父母のいずれかが亡くなった場合でも支給対象にする。 発起人は、実行委員長の安藤さんのほか、ノーベル物理学賞受賞者の小柴昌俊さん(