昔メモしていた短い感想をちょっとずつ膨らませてて残していこうと思う。今回は20世紀の最重要建築書の一つとさえ言われる「錯乱のニューヨーク」。 レム・コールハースという建築家を知っている人は少なくないんじゃないだろうか。モダニズム以降の建築というものにすこしでも興味がある人なら誰でも知っているような有名人だ。わりと最近のことではあるが、プリツカー賞もしっかりもらっている。 そのコールハースなのだが、ちょっと変わった経歴の持ち主である。オランダに生まれ、少年期のうちの数年をインドネシアで過ごし、ジャーナリスト及びシナリオライターを経てロンドンのAAスクールに入学(これが24歳のとき)、そして建築家に、という妙な経歴の持ち主。 この「錯乱のニューヨーク」を書いた当時(34歳)彼にはまだほとんど実作がなく、その出世作こそが他でもないこの著作だった。 そんな「錯乱のニューヨーク」には、どんなことが書
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