東日本大震災 3.11 から間もない頃、花人・川瀬敏郎と写真家・上田義彦のコラボレーションによる「鎮まる」の撮影は行われた。 『花は花の事情で己から鎮まる。それは人間にとって絶対他者であるが故に、人を救うことができる。』 編集者/クリエイティブディレクターの後藤繁雄氏は、川瀬氏のこのことばが「畏怖すべき自然が逆説的に人を換気させる倫理のありようを問いかける」と書いている。(アートメディア「Tobi」本展覧会の特集より) 花:枯蓮の葉 器:古代ローマ時代 テラコッタ製足形残次 個人蔵 © Yoshihiko Ueda 川瀬氏は1948年京都生まれ。幼少より最古のいけばな流派 池坊の花道を学び、日本大学芸術学部を卒業後、パリ大学へ留学。帰国後は流派に属さず、いけばなの原型である「たてはな」と千利休が大成した自由な花「なげいれ」をもとに、花によって「日本の肖像」を描くという独自の創作活動を続ける
写真家・石川直樹の個展『8848』が、9月9日から東京・谷中のSCAI THE BATHHOUSEで開催される。 1977年生まれの石川直樹は、人類学や民俗学などに興味を持ち、移動や旅などをテーマに写真作品を発表し続けるアーティスト。2010年に南太平洋の島々の風景を捉えた写真集『CORONA』で『第三十回土門拳賞』を受賞。また、2008年にはノンフィクション作品『最後の冒険家』で『開高健ノンフィクション賞』を受賞し、文筆の分野でも注目を集めている。 石川は今年3月末から2ヶ月間にわたり、愛用の中判フィルムカメラ「マキナ670」と「マミヤ7II」を携えて2度目のエベレスト登山を敢行。畳3畳分ほどしかないマイナス30℃の頂上では、25分にわたりシャッターを切り続けたという。 同展では、そんな登山中に撮影された作品約40点と映像作品を展示。山岳民族のシェルパ族が暮らす村の様子から、精神と肉体の
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