Weekday 11:00 - 20:00 Saturdays and Holidays 11:00 - 18:30 Sundays and Mondays Closed 光と影 ー アーネスト・サトウが抱いた写真への憧憬 タカザワ ケンジ(写真評論家) 画面のなかに鳥が舞っている。 それはまぎれもなくこの世界の一断片であるはずだが、肉眼ではこうは見えない。写真がなければ、このようなイメージは生まれなかった。しかも、写真家がこのように写真を撮り、印画紙に現像できたからこそ、いま、ここにある。そして、半世紀以上も前に撮影された写真であるにも関わらず、私たちの胸を打つ。 この写真を撮影したのはアーネスト・サトウ。残念ながら、1990年にすでに鬼籍に入ってしまった写真家である。サトウは1927年、日本人の父とアメリカ人の母との間に、東京の本郷に生まれた。戦争中も日本ですごし、戦後、早稲田大学法学
写真を“産む” -- 有田泰而の「First Born」を巡って 飯沢耕太郎(写真評論家) 有田泰而と彼の写真に対して、それほど深くかかわってきたわけではない。むろん雑誌等で彼の作品を目にする機会はたくさんあったし、個展にも足を運んでいた。1982年の絵画の個展「18枚の絵」(トーキョー・デザイナーズ・スペース)の時だったと思う。会場で黒のスーツに蝶ネクタイ姿の彼と立ち話をしたのをおぼろげに覚えている。写真家が自作の絵を発表することについて、照れくさそうに「こんなことを始めちゃって」などと話してくれた。 そんな淡い、断片的な記憶しかない有田の仕事の中で、例外的にいつでも鮮やかによみがえってくるのが「First Born」である。このシリーズの中の何枚かの写真、そしてそれらが『カメラ毎日』の誌面におさまっていた、そのたたずまいまでもがくっきりと脳裏に刻みつけられているのだ。しかもその記憶は薄
写真家上田義彦がキュレーターとなり、600平米のスペースを十分に活用した、かつてない写真体験の場を、この東京に創出いたします。
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