モロッコの内陸に位置するバラ色の城壁に囲まれた街、マラケシュ。 パリを発ってから数時間、地中海を飛び越えた飛行機の窓の下に広がるのは延々と続く砂の大地。 そこに突如現れたそのバラ色の街はまるで蜃気楼のようだった。降り立ったのは、ちょうどパラの薫る季節。eri の案内とともに城壁に囲まれたメディナ(旧市街)を歩き、スーク(市場)へ迷い込み、馬車に乗ってコロニアルなたたずまいの新市街まで足をのばした。数年前、この街をはじめて訪れた瞬間に恋に落ち、以降、毎年のように通うようになってしまったという eri が案内するマラケシュの休日。