GPUを利用したパスワード復元攻撃にかかると,弱いパスワードは耐えられない。1月第3週にリリースされた「Wireless Security Auditor」は,無線ネットワーク上で使われているWPA/WPA2-PSKパスワードの強さを調べるために,ネットワーク管理者が貫入テストを行うのにかかる時間を短縮するものだ。このソフトウェアの核になる機能は,GPUを利用することによって,無線LANのパスワードの復元の速度を100倍以上に高速化することだ。当然ながら,非道徳的なウォードライバーがこのツールを使えば,もはや安全と言えない8文字のパスワードなら,簡単に推測できるようになってしまう。 Wireless Security Auditorが興味深いのは,このソフトウェアはルータに対する直接的な総当たり攻撃を行うのではなく,オフラインのステルスモードでパスワード回復を行なうことだ。 Elcomso