巧妙に偽装しひっそりと忍び寄る脅威に対し、いかに疑いの目をもって発見し被害を未然に防げばいいのか。後編ではセキュリティの専門家が考える具体的な対処策について紹介する。 標的型攻撃は防げないものとして認識すべき 2008年12月16日に、JPCERTコーディネーションセンター(JPCERT/CC)ほか4団体が共同で開催した「SecurityDay2008」では、標的型攻撃の実態報告と、技術面および運用面における対策がいくつか検討された。 しかし、現状のところ標的型攻撃は個々に手口が異なるため、傾向やパターンが掴みづらく、抜本的な対策は見いだせていないのが現状のようだ。 そんな中、「これまでセキュリティマネジメントは事前対策ばかりが考えられていたが、標的型攻撃は事前対策では防げないものとして認識すべきである」と指摘するのは、奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)の情報科学研究科の准教授で、情
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