国立情報学研究所(NII)は2月26日、大学間連携のための全国共同電子認証基盤(UPKI:University Public Key Infrastructure)の共通仕様を公開したと発表した。同仕様に沿った学内認証局を構築することで、全国の大学における情報連携が高いセキュリティ性を保ったまま可能になる。 NIIでは、大学・研究機関が有している設備や基盤ソフトウェア、学術コンテンツ、学術データベースなどをネットワーク上で共有する「最先端学術情報基盤」(CSI:Cyber Science Infrastructure)の構築を計画しており、今回発表した共通仕様による電子認証基盤は、CSIを支える根幹的なインフラとなる。 「UPKIのガイドラインを示すことで、各大学のPKI導入に対する将来の連携性確保やコスト削減が実現する」と国立情報学研究所・客員研究員 岡部寿男氏はいう。このような動きから