イノベーションの普及とS字カーブ 一方、いくら新しい技術が出てきても、やはり普及には時間が掛かります。よくスマートフォンの普及スピードは、固定電話の普及に比較して格段に短いということが紹介されます。今では、すっかりスマートフォンは浸透しましたが、iPhoneが登場して、もう15年経つのです。つまり、イノベーションの普及には、S字カーブがあるということです。S字カーブは、技術の浸透を、時間軸でグラフ化したときに、右に傾いたSの時になることから、その名前がきています。新しいイノベーションは、最初はゆっくりと浸透して、急速に普及して、そして、踊り場に来て、ゆったりと普及する。幅は短くなっているのですが、やはりそのSを辿ります。同じような考え方に、ジェフリー・ムーア氏の「キャズム理論」があります。企業は、複数の製品でタイミングをすらしてS字カーブを作っていき、常に成長することが求められる。その意味