「無名」という言葉は、構造体/unionの識別子(いわゆるタグ名)が省略されていること(リスト1の(1))、メンバー名が省略されていること(リスト1の(2))の両方を指している。メモリ上での配置は通常の構造体/unionと変わらない。つまり、リスト1のintegerメンバーとfloatingメンバーは同一のアドレスに配置される。無名union/構造体内のメンバーへは、その無名union/構造体をメンバーとして持つunion/構造体のメンバーと同じようにアクセスできる。(3)を見ると分かるとおり、dataTypeメンバーと同じようにして、integerメンバーにアクセスできていることが分かる。 総称選択(§6.5.1.1) 総称選択(Generic selection)は、型に応じて分岐する式である(リスト2)。