多彩な音楽性でシーンに独自のスタンスを築くロックバンド「くるり」のフロントマン、岸田 繁。彼が「大いに影響を受けた」という写真家たちへの想いや、趣味として楽しむ写真との関わりについてお話を伺いました。 ロックを根底にジャズやテクノ、クラシックにワールドミュージックと、アルバムごとに多彩なサウンドアプローチを展開し変容し続けるバンド「くるり」。ヴォーカルとギターを担当する岸田 繁さんは大半の楽曲制作も手がける、まさしくバンドのフロントマンです。 そんな岸田さんにとって写真は、幼少の頃より家族や生まれ育った京都の自然、そして、自他ともに認める〝鉄ヲタ〟らしく、電車などをカメラに収めてきた身近な趣味。また、「焦りや不安ばかりだった」約20年前のデビュー当時には、知り合った写真家たちから「勇気をもらった」と振り返ります。そんな、岸田さんと写真、そして、彼を奮い立たせた写真家たちとの出会いを、創作の