<「今、本屋で図書館を考える」トークイベントレポート1を読む> 土田: 「帯ワングランプリ」「書店VS図書館」「伊丹本屋大賞」、どれもすごく面白いなと思ったんですけど、福嶋さん、今のお話聞かれていかがでしょうか。 私がここへやってまいりました一番の理由は、僕自身が図書館のかなりのヘビーユーザーだからなんです。 「図書館のせいで本が売れない」ということはない 21世紀になった頃に、図書館は無料貸本屋であり、そのせいで本が売れないとターゲットにされた時期がありました。 しかし、元浦安市立図書館長で、今、立命館大学文学部教授の常世田良 先生 は「浦安では図書館が充実すればするほど、そこで本を好きになった方が、本屋でも本を買っている。はっきりと数字に出ている」ということを随分前から主張されています。 私自身もそう思います。私は図書館でも本を借りるし、本屋でも本を買いますので、そういう方はおそらく多