最近の日本では、複合施設の中に公立図書館が入るというケースが増えています。複合施設を構成するのは、図書館のほかに、名称はさまざまですが、ショッピングセンター、生涯学習センター、文化会館、博物館、文書館、公民館、役場、駅舎などです。 複合施設ではないのですが、日本には、小学校や中学校の敷地内にあって住民が利用できる図書館があります。それらはおおむね次の4つのタイプに分けることができます。 A=学校の敷地内に市区町村立図書館がある例 B=学校図書館を住民に開放している例(地域開放型学校図書館) C=学校内の図書館が学校図書館と公立図書館を兼ねる例(学社融合型図書館) D=その他の例(保育園内、私立大学内、学校図書館と公共図書館が同室など) Cの「学社融合」とは、1996年に生涯学習審議会が提唱した考え方で、学校教育と社会教育の要素の一部を融合して子どもの教育を進めようとするものです。 以下にそ