鮮度のいいまま届けたい ──メジャーデビュー20周年を飾った13thアルバム「愛をあるだけ、すべて」のリリースが2018年の6月でしたので、わりと早く新作が届けられたな、というのが正直な印象なのですが。 堀込高樹(Vo, G) あんまり期間が空いてしまうと、作った曲がタイミングというか、そのときの社会の空気感とズレてきてしまうので、作ったらなるべく鮮度のいいまま届けたいと思いました。あと、前作の雰囲気を引き継ぎつつ作っていこうと考えていたので、2020年のリリースになってしまうと世の中のモードや自分の気分も変わってしまいそうだから、今のこの気分のまま早く作ろうと。自分が作る曲と今の世の中の感じを結び付けるときに、エレクトロニクスを導入したスタイルというのは1つの有効な手立てであり、この感じだったら現行の音楽にコミットできる気がして。 ──「愛をあるだけ、すべて」でエレクトロニクスと生の演奏