神奈川県伊勢原市の路上で同市の病院職員の女性(31)が首を切られ重体となった事件で、殺人未遂容疑で逮捕された元夫の埼玉県所沢市狭山ケ丘、塾経営、貞苅詩門(さだかり・しもん)容疑者(32)の自宅から、探偵業者の調査票が複数枚見つかっていたことが25日、神奈川県警への取材で分かった。県警は、女性の現住所などを調べるため探偵に依頼した可能性があるとみて、住所を特定した経緯を調べている。 県警によると、女性は貞苅容疑者と2005年に結婚したが、暴力を受けるようになり別居。貞苅容疑者には06〜07年、ドメスティックバイオレンス(DV)防止法に基づき横浜地裁相模原支部から接近禁止命令が出た。この間に離婚して女性はシェルターに避難。母親宅を経て、3年ほど前から伊勢原市のアパートで暮らしていた。 女性は同市に住民票閲覧制限を申し立てるなど、貞苅容疑者に現住所を知られないようにしていたという。21日朝に