大阪府門真市で平成22年9月、同居する田代悠里子さん=当時(17)=を暴行し死なせたとして、傷害致死などの罪に問われた姉の無職、田代恵里子被告(23)とその交際相手の無職、梅崎大吾郎被告(31)の裁判員裁判の判決公判が29日、大阪地裁で開かれた。和田真裁判長は「被害者が2人を慕っているのをいいことに、執拗(しつよう)で強烈な暴力を振るった」として、田代被告に求刑通り懲役13年、梅崎被告に懲役14年(求刑懲役15年)を言い渡した。 両被告は互いに暴行したのは相手で、共謀もしていないと無罪を主張していたが、和田裁判長は「暴行は長期にわたっており、一方だけが暴行し、もう一人が反対していたとは考えられない」と指摘。 そのうえで「2年もの間、暴力を振るって被害者を支配し続けた末の犯行。瀕)死(ひんし)の重傷を負わせた3カ月後には再び激しい暴行を加えて死亡させており、責任は重い」と述べた。 判決による