モスクワ郊外で3月、「毎日子どもたちとトレーニングしている。まだプロレスもできるよ」と笑うザンギエフさん=栗田晃撮影 今から三十年前、平成の幕開けとともに、日本のプロレスに参戦したソ連のレスラーたちがいた。ペレストロイカ(改革)が後押ししたスポーツ交流。秘密のベールに覆われていた社会主義の大国からやってきた選手たちは、日本のファンを大いに沸かせた。来日した選手の一人、ビクトル・ザンギエフさん(57)が当時の思い出を語った。 (モスクワ・栗田晃) 待ち合わせの場所に一九〇センチ近い大男が立っていた。たくましい胸板は往年の面影を残すが、笑顔は柔和だ。現在はモスクワ郊外の町で、アマチュアレスリングの指導に当たるザンギエフさんは「日本の文化も食べ物も、何もかも大好きだった。また行ってみたいな」と懐かしんだ。
![東京新聞:ベール脱いだ!ソ連レスラー 来日30年、ザンギエフさん:国際(TOKYO Web)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/c491ded75c167bb4f31416f44ef2c7d5378f8e29/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.tokyo-np.co.jp%2Farticle%2Fworld%2Flist%2F201903%2Fimages%2FPK2019032702100235_size0.jpg)