2010年4月25日のブックマーク (1件)

  • 太宰治 或る忠告

    「その作家の日常の生活が、そのまま作品にもあらわれて居ります。ごまかそうたって、それは出来ません。生活以上の作品は書けません。ふやけた生活をしていて、いい作品を書こうたって、それは無理です。 どうやら『文人』の仲間入り出来るようになったのが、そんなに嬉しいのかね。宗匠頭巾をかぶって、『どうも此頃の青年はテニヲハの使用が滅茶で恐れ入りやす。』などは、げろが出そうだ。どうやら『先生』と言われるようになったのが、そんなに嬉しいのかね。八卦見(はっけみ)だって、先生と言われています。どうやら、世の中から名士の扱いを受けて、映画の試写やら相撲の招待をもらうのが、そんなに嬉しいのかね。此頃すこしはお金がはいるようになったそうだが、それが、そんなに嬉しいのかね。小説を書かなくたって名士の扱いを受ける道があったでしょう。殊にお金は、他にもうける手段は、いくらでもあったでしょうに。 立身出世かね。小説を書き

    hisakazuh
    hisakazuh 2010/04/25
    青空文庫の『或る忠告』(太宰治)のような短い文章は、ニンテンドーDSi LLで読むと、読みにくいが価値がある。最後の一文が画面を開いた瞬間に目に入らないからだ。PCで読むと「何これ」と思える文章なので、読まない