仕事で茗荷谷に行った。東京は横降りの雨だった。面白い実技を丁寧に教わった。最後のディスカッションで退席し、吉祥寺に向かった。乗り換えを間違えて、道を間違えて、少し濡れながら、「四月」で開催されている花原史樹展に行った。小さな雑貨屋さんに、女の子が ぎゅうぎゅう詰め おしくらまんじゅうすみませんすみませんと、少し汗ばみ湯気立つおまんじゅう押し分けるようにして動いた。 花原さんの本 おもてうら表紙がティッシュやわらかな鉛筆画に 遠く切られるような痛みいいのだろうか こんなにいいのに こんなに安くて帰りの電車の時間がなくて順番待ちが出来ず、原画やバックナンバーが見れなかった。でも花原さんに会えて嬉しかった。 描いてもらった似顔絵手にも。雨のなか知らない町を歩くのは擦り切れる感じになるけれど、行けてよかった。ほかほかした気持ちで帰れた。