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ブックマーク / bakuhatugoro.hatenadiary.org (9)

  • 2011-04-19

    僕は、どちらかというと保守的な人間(政治的に保守というよりも、単に性根が古いタイプの人間)だから、政治的な主義主張の内容以上に、それを主張する上での振舞い方が気になる。 そして、その振舞い方こそが、思想であり文化だと思っている。 どれだけ立派なことを言っていようが、その人の口調や表情、振舞いを醜いと感じれば、信頼する気持ちにはなれない。 だから、普段の人間関係も、仕事で書く文章も(あるいは、こうしてプライベートで書くものも含めて)、そこへのこだわりが軸になる。 先日の、いきものがかり・水野さんへの悪罵に対する批判も、原発の是非以前に、自分と意見が異なる者、あるいは物の感じ方や行動の仕方に距離のある物を「敵」と見做し、矮小にレッテリングした上で、容赦なく悪罵を投げつける態度を、醜い振舞いだと思ったから書いた。 そうした卑怯な振舞いを、「自分は正しい側にいるのだから」「相手は(無自覚にも)それ

    2011-04-19
    hisamichi
    hisamichi 2011/09/15
    ブクマし忘れてた>脱原発がリアリティを持つかどうかはひとえに、「貧乏になったとしても幸福な生き方」を、いかに説得力を持って示せるかにかかっている
  • 震災後感じたネットの問題点 「慌てて買い溜めちゃった」と呟けない空気こそ、最もまずい「同調圧力」なのでは? - ぼうふら漂遊日記

    地震と津波、そして原発事故から3週間あまりが過ぎた。 地震直後の周囲の様子や報道、自分の行動や心の動きなどを記録しておきたいと思うのだけれど、命にかかわる緊急事態なのかそうでもないのか、もっと心配すべきなのか逆に心配し過ぎなのか、状況が二転三転し、情報や提言も錯綜している状態が続き、なかなか纏まらない。 また、多くの人が哀しみや不安の中に居る時、自分のそうした不安定な気持ちを、みだりに表に出すことは控えたいとも思い、まとまった日記はUPしなかった。ツイッターでも、そうした呟きは極力抑えて、普段より3割増しくらい柔らかめの言動を心がけようと思った。 ただ、もう少し状況が落ち着いたら、この間の自分の揺れや心の動きを、極力正直に記録しておきたいと思った。経験値を超えた事態の中で、何かを素早く判断すること(あるいは、慎重に判断を保留すること)が自分にとって、或いは誰にとっても当に難しいことを、今

    震災後感じたネットの問題点 「慌てて買い溜めちゃった」と呟けない空気こそ、最もまずい「同調圧力」なのでは? - ぼうふら漂遊日記
    hisamichi
    hisamichi 2011/04/02
    今日花見の席(代々木 自粛の雰囲気特にナシ)でツイッターみるのキツくて離れてたって話、複数聞いた 普段ネットでしか知らない人達と、互いにオトナとして公にし難いタイプの不安を確認 ちょっと楽になったです
  • 2010-04-04

    J:COMのオンデマンド放送で、『息もできない』2回目の観賞。 既に大筋を知った上でじっくり映画を味わってみて、あらためてはっきりとこの映画を好きだと思った。 ついでに、信頼する同業者の松田尚之さんの感想日記http://bit.ly/aMk4zFにコメントつけようとしたらどんどん長くなってしまい、結局日記にUPすることに。 自分はどうもこの種の、チンピラの暴力をリアリズムで描くような映画に対して固定観念のようなものがあって、実は初見の時には、作に少し戸惑いを感じていた。 生きてきた環境であれ自分自身の資質であれ、自分の意志でコントロールできないものに閉じ込められ、振り回されて自滅する(多くの場合、それを客観的に整理し説明する言葉や、そもそも伝えるべき他者や社会を持たない)人間を通して、僕らの社会が普段は洗練させた形で隠している、根的な人の業や原型のようなものを浮かび上がらせる効果を、

    2010-04-04
    hisamichi
    hisamichi 2010/06/11
    流石の指摘>地獄が待っている家に毎日帰ってくること 映画もよかった http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20100324#p1追記http://d.hatena.ne.jp/bakuhatugoro/20100325#p1
  • 2004-01-23

    共同体への適応や成り上がりにきっぱりとまい進するだけのハングリーさもなく、あらゆることに穏当な距離を取れるだけの豊かさによる余裕も無い。ロックを音楽としてだけでなく、アイデンティティの別名として目指した世代としては、他人事として距離を取れない映画だったし、作り手たち自身がそうなんだろうな、という空気もストレートに伝わってきた。 トモロヲの、初監督作らしい、不器用だけれど直球でけれんのない堅実な演出にも好感が持てた。 サブカルノリにも80年代回顧にも閉じない、普遍的な青春映画になっていると思う。 その上で、やはりどうしても残る違和感について、一言書いておきたい。 それは、みうらじゅんの原作の発表当時、過剰評価する周囲の中でどうしてもはまりきれなかった時からずっと、一貫したものでもある。 ブルーハーツに代表される当時のロックの、「敢てダサイ自分を引き受けることが正直でカッコイイ」という姿勢は、

    2004-01-23
    hisamichi
    hisamichi 2010/03/16
    >「敢てダサイ自分を引き受けることが正直でカッコイイ」という姿勢は、反面「自分はこのままでいい」という安易な自己撞着と表裏一体
  • 『この世界の片隅に 下』の感想と、清志郎の死について少し - ぼうふら漂遊日記

    自分がこんなにも、戦前の人々の思いや、暮らしぶりといったものに拘るようになったのは何故だろう。 幼い頃から、明治生まれの母方の祖母と同居し、両親以上に親しい存在だったことがまず大きいと思う。 加えて、個人の自由や平等というものが絶対の正義のように喧伝される割に、力のないもののそれは当たり前に軽視されることを、腕力や人望に決して恵まれていなかった田舎の子供の頃から、骨身に沁みていたということもある。 ただ、こうした世の中の二枚舌を欺瞞と感じ、ムキになる自分と違い、祖父母の世代は、そうした物ごとの根を掘り下げたり、直に向き合ったりということを決してしよしとせず、むしろ意識に上らせること自体を避けて、万事「これでよかったのだ」と無言のうちに納得するかのように、静かに暮らしている。 そうした彼らの在り方は、まるで権利を主張したがる自分を、無言のうちに「はしたない」と言われているようで息苦しくもあ

    『この世界の片隅に 下』の感想と、清志郎の死について少し - ぼうふら漂遊日記
    hisamichi
    hisamichi 2010/03/16
    忌野清志郎について 少数派 性善説 いえてる&すごくうまくまとまってる ここ同感する人どのくらいいるんだろう>「悪いのはいつも、権力やダサいヤツラ」>ある意味で、彼は自分の苛立つ「現代の欺瞞」そのもの
  • 帰省覚え書き - ぼうふら漂遊日記

    web日記やblogというのは、公開するのに調度良い内容というのが難しいけれど、今回は随分長くなった上に、ちょっと重くてプライベートな内容なので、そういうのが苦手な人はスルーしてください。 ただ、広く読んでいただきたくないわけではありません。ごく個人的なことから逃げすぎず、突き放しすぎずに書いていくことで、ともすればスルーしがちだけれど普遍に通じている内容に触れることができないかとも愚考しました。ご理解いただけたなら幸いです。 ここ数年、冠婚葬祭や年老いた親族の問題などで帰省する機会が増えてきた。 ずっと実家とは折り合いが良くなかったので、長い間定期的な帰省をしていなかったことと、こうしてまた地元との縁が復活してきた時期が、地方の沈滞があからさまになってきた時期と重なっていたこと、そして実家に不幸が続いた個人的な事情や両親の老いの印象が重なって、帰る度に胸に隙間風が吹くような寒々しい気持ち

    帰省覚え書き - ぼうふら漂遊日記
  • 2008-05-22

    臆病だからか、旧い人間だからか、どうも自分は、「自立した個人が、因習や既成概念に縛られず、また自分の個人的な背景や感情を越えて、フラットに社会に向き合う」といったことを、絶対の正論のように軽々と口にして照れることのないタイプの人を、信用できない。 そういったことは、努力目標ではあるけれど、現実的には絶望的に難しいという実感を、どうにも手放すことが出来ないし、気でそれが達成できるなどと思っている人は、余程お人好しか、さもなければ傲慢かどちらかだと思う。 政治や環境管理で、人間の業を押さえ込めると思ったり、そのように啓蒙したりしている人たちは、それを指導する人間にとっての好みや都合が入り込むことがない政治が存在すると思っているお目出度い楽観主義者か、そうでなければ自分の都合をそれと明示せずにごり押ししようとしている悪い奴だと思う。 信用できないからと言って、人間やその社会が、いつの世もそうし

    2008-05-22
    hisamichi
    hisamichi 2008/05/24
    >戦争体験やリアルな貧困が過去になって以降急速に、「反戦」「平和」といったイメージや観念が先にありきの窮屈なものばかりになっていく
  • 07年 私的ベストテン - ぼうふら漂遊日記

    旧線引き屋の友人骸吉君http://d.hatena.ne.jp/gaikichi/20071231、奈落君http://mixi.jp/view_diary.pl?id=669405562&owner_id=155702とやってる、歳末恒例の私的ベストテン。 では皆様、良いお年を。 1.『女渡世人 おたの申します』 71年 監督山下耕作 脚笠原和夫 詳しくはこちらを。 http://intro.ne.jp/contents/2007/12/20_1953.html 「考えれば考えるほど殺人にしか到達しない思考が、人間の顔をもっとも美しく知的にするということは、おどろくべきことである。 一方、考えれば考えるほど「人間性と生命の尊厳」にしか到達しない思考が、人間の顔をもっとも醜く愚かにするということは、さらに驚くべきことである」(三島由紀夫『我慢としがらみ』) 「しかし、あのストイシズムは

    07年 私的ベストテン - ぼうふら漂遊日記
    hisamichi
    hisamichi 2007/12/31
    『女渡世人 おたの申します』
  • ぼうふら漂遊日記 - 悲しい断絶

    友達の少ない同居人に、久々に上京している地元の旧友から連絡があり、昨日は嬉しそうに出かけて行った。 彼は中学、高校の頃、同居人にブルーハーツや尾崎豊、バンプオブチキンなどを紹介してくれた純朴な人物らしい。彼女は当時、どんくさかったりナイーブさが過ぎたりで、みんなが普通にやってることを出来ず、不登校やったり高校クビになったりを繰り返しながら孤独に自分を恥じていたので、それが大層救いになったらしい。 また同時に、そうしたナイーブなミュージシャンたちを愛好しながらも、正義感があって頑張り屋な彼のことを、眩しく見ていたところもあったようだ。 ところが、久々に彼と再会した同居人は、浮かない顔で帰ってきた。 彼が住んでいたのは郊外の駅から徒歩20分くらいの場所にある、ワンルームのコーポ。 棚にはビジネス書や自己啓発、たけしの映画や「ジョゼと虎と魚たち」のビデオ。そんな質素なわび住まいに、一式10万

    ぼうふら漂遊日記 - 悲しい断絶
    hisamichi
    hisamichi 2007/05/26
    ブルーハーツ発マルチ商法行 白眉は後半>彼らがアムウェイに行っちゃうのは、隣人である俺達とその社会が、偽善的で、酷薄で、不甲斐ないからなんだから。
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