レンタル業を中心として事業展開するゲオは一般の消費者にもなじみのある会社ですが、平成23年5月19日に公表された報告書によると、下記のように連結子会社における不適切な会計処理が公表されています。 1.循環取引等の架空の仕入・売上計上 2.リベート等の不正受領等 両者とも典型的な不正のタイプに該当しますが、それぞれの概要を見ておきましょう。 まず、1.ですが、同社の子会社では、循環取引を中心として架空の仕入計上及び架空の売上計上を繰り返し、以下のように業績を良く見せかけていたようです。 平成21年3月期 平成22年3月期 平成23年3月期 ① 架空仕入の計上 131百万円 1,076百万円 2,292百万円 ② 架空の売上計上 105百万円 1,127百万円 2,376百万円 不正は次第に金額が大きくなっていく傾向があります。最初は恐る恐る不正