デューデリジェンス(Due Diligence)とは、買収・売却の対象となる企業や事業の価値を、収益性やリスクの面から詳細に審査することです。直訳すると「当然、行われるべき努力」。 買収価格を決定するのに欠かせない作業で、適正評価手続きともいいます。 その利用範囲は企業の買収・合併に限らず、銀行が債務者の経営状況などを調べて貸出債権の状態を区分する資産査定という意味でも使いますし、未上場企業の企業価値を算定するときなどにも使います。また、不動産評価に際して建物の強度、設備、管理運営状況、個々の賃貸契約、地盤調査、土壌汚染の状況や資産価値などを精査することも意味します。 デューデリジェンスは、資産や負債の実態把握など財務の査定、定款や重要契約の内容など法務の調査、企業組織や生産・販売活動の調査などに大別されます。実際の作業は監査法人や弁護士事務所、コンサルタントなど専門家が実施にあたります。