温室効果ガス25%削減、八ッ場ダム中止、中小企業向け融資の返済猶予……。鳩山内閣は本気なのか。たしかに、リスク覚悟で踏み出さなければ時代は変わらない。進化は非常識から生まれるものなのだ。プロレスがそれを教えてくれる。 新日本プロレスを旗揚げしたアントニオ猪木は人気のある外国人レスラーを招請できず、ストロング小林など他団体のトップ選手と試合を組み、ボクシングのモハメド・アリらと異種格闘技戦をやって客を集めた。悪役外国人レスラーをやっつける力道山時代からの脱却である。弟子の長州力はタブーだった同じ団体内の抗争を仕掛け、選手の序列を壊してプロレス黄金時代を築く。 さらに後輩たちはUWFという新団体を設立し、ルールを厳格化して<本当は誰が一番強いか>をファンに見せた。トップに上り詰めた高田延彦は、その後ブラジル柔術のヒクソン・グレイシーに惨敗する。しかし、ロシア、東欧、南米、アジアなどの格闘技の選