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ブックマーク / yomunel.hatenadiary.com (2)

  • 春は二階から - y o m u : n e l

    春が二階から落ちてきた。 伊坂幸太郎 『重力ピエロ』 のこの冒頭の一文を読むなり腰が引けて、私このキザ男ダメだわと赤面しつつ思ったものだが、そのすぐあとで、主人公の弟の春が当に二階から落ちてきたのだとわかり、引けた腰を再び前にせり出して続きを読んだ。北上次郎氏は解説で、この冒頭の文章にしびれたと書いているけれど、しびれる人のほうが多いのかしら。 休日。昼頃起きてカーテンをあけると、太陽の光が明るくやわらかくあたたかくて、「春が二階から落ちてきた」というフレーズがふと浮かんで、ずっと前に読んだ 『重力ピエロ』 のことを思い出したわけなのだった。油断していたら春は危険がいっぱい。「春の熊くらい好きだよ」とかね。 その日は久しぶりに新宿の街に出て、紀伊国屋書店で新刊書を何冊か買い、映画館に入ってリュック・ベッソンの映画を見た。それからビアホールでアンチョビのピザをべ、黒ビールの中ジョッキを飲

    春は二階から - y o m u : n e l
  • あらしのよるに - y o m u : n e l

    出張のため車通勤の日。雨降りなのでちょうどよかった。仕事もヒマで、めずらしく定時あがり。いつだったか東川端さんが 「帰るときに濡れると嫌だから、雨の日は、なるべくを買わないようにしている」と日記に書いているのを読んで、かっこいいなあと思ったものだ。見習いたいが、せっかく出張に来たんだから少し遠まわりして、いつもは行かない「ブ」に寄ってから帰ることにする。 行きつけの店だと通っているうちにだんだん新鮮味がなくなってしまうのだけど、はじめての「ブ」は、棚を端から端までじっくり見ていくのがたのしい。105円棚から上林暁『禁酒宣言』(ちくま文庫)、江藤淳『と私・幼年時代』(文春文庫)、石垣りん『空をかついで』(童話屋)、大江健三郎『懐かしい年への手紙』(講談社文芸文庫)、J.G.バラード『溺れた巨人』 (創元SF文庫)など。 『禁酒宣言』がうれしかった。自分が酒を飲まないので、なんとなく買いそ

    あらしのよるに - y o m u : n e l
    hitit
    hitit 2007/09/07
    "Think of nothing things, think of wind"
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