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石油関連の問題をジャーナリスティックにまとめた本で、この分野の専門家による書籍ではない。この分野への関心と多少の基礎知識がないと退屈にも思える歴史の話もたらたらと続く。が、ここは考えようで、歴史好きにはこたえられない面白さがある。例えば、ドイツはなぜロシア侵攻したのか。石油を求めてというあたりは、他の地政学的な背景からそうかもしれないと思わせるものがある。 本書全体の結論は、単純に言えば石油枯渇論であり、よって、つまり、トンデモ本である。石油枯渇論については、以前、「極東ブログ: 原油高騰の背後にある石油枯渇の与太話」(参照)でも扱った。ただ、では、笑ってポイのトンデモ本かというと、なかなかそう言えないディテールがあり、石油問題に関心のある人、というか、現在の国際政治に関係にある人はさっと読んで「そんなのはすでにご存じ、くだらね」というチェックにすればいいだろうと思う。が存外にそうでもない
出張のため車通勤の日。雨降りなのでちょうどよかった。仕事もヒマで、めずらしく定時あがり。いつだったか東川端さんが 「帰るときに濡れると嫌だから、雨の日は、なるべく本を買わないようにしている」と日記に書いているのを読んで、かっこいいなあと思ったものだ。見習いたいが、せっかく出張に来たんだから少し遠まわりして、いつもは行かない「ブ」に寄ってから帰ることにする。 行きつけの店だと通っているうちにだんだん新鮮味がなくなってしまうのだけど、はじめての「ブ」は、棚を端から端までじっくり見ていくのがたのしい。105円棚から上林暁『禁酒宣言』(ちくま文庫)、江藤淳『妻と私・幼年時代』(文春文庫)、石垣りん『空をかついで』(童話屋)、大江健三郎『懐かしい年への手紙』(講談社文芸文庫)、J.G.バラード『溺れた巨人』 (創元SF文庫)など。 『禁酒宣言』がうれしかった。自分が酒を飲まないので、なんとなく買いそ
フランスの二コラ・サルコジ大統領が9月の夏休み明けを迎え、フランス全域の教師85万人に長文の手紙を出した。 フランス第3共和政(1870〜1940)で、初等教育の義務付けや世俗化の原則を確立した1883年当時のフェリー教育相が出した「拝啓先生方(Monsieur l趕Instituteur)」から始まる書信からヒントを得たものだ。 サルコジ大統領は書信で、教師たちに学校の権威回復の重要性を訴え、1968年5月のデモがフランスの教育現場に残した弊害を暗に批判した。 「生徒は教師と同等な地位に立っていない」、「以前は教育の中心には知識しか存在せず、子どもの人格はないがしろになっていたのが問題だったが、ここ数十年間状況は逆転し、教育の中心に知識はなく、子どもの人格のみが尊重されている」「それぞれの生徒に『最大』ではなく、『最小』しか与えられない教育になってしまった」などだ。 サルコジ大統領は何よ
要職に就くイスラムの女性たち 原文タイトル:Muslim Women In Charge 原文掲載サイト:www.forbes.com 著者名:Elizabeth MacDonald and Megha Bahree 原文公開日時:2007年8月30日 初の女性CEOとしてGulf One Investment Bank(サウジアラビア)を率いるNahed Taher博士は、最近ますます多忙を極めている。 同国のNational Commercial Bankでシニアエコノミストを務めていたTaher博士が、このところ全力を注いでいるのは公共事業プロジェクトへの融資計画だ。当面の案件の中には、ジェッダのキング・アブドゥルアジーズ国際空港ターミナルビルの拡張工事がある。毎年多数のメッカ巡礼団を受け入れる空港だ。さらに、サウジアラビア航空(SAUDIA)向けの海水淡水化プラン
【特命助手サイトーの前説】 長らくお待たせしました。今回は「教員評価」のお話です。 「教員評価」と一口に言っても、そもそも「教員評価」の目的は何なのか、給与や昇給などの処遇に反映させるべきかどうか、親や子供を評価に参加させるべきかどうか、など、論点は多岐にわたります。 今回の下調べで教員評価に関する一連の議論を見ると、そのプラスの効果ばかりに目がいっているような印象を受けます。いわく、ヤル気のある先生を支援するとか、ダメ教員を教壇に立たせないとか。 でも、果たして教員評価の厳格化に、負の側面はないのか? 教員評価を強化すると、本当に学校現場は改善されるのか? 「教員」という仕事の特性を考えると、成果主義的な人事考課の導入は、むしろ教員のモラルやパフォーマンスを低下させてしまう、と広田先生は言います。 みなさんの職場でも、さまざまな人事考課の制度が導入されていると思います。ご自身の経験とも重
Googleは2007年秋、出版社と協力して同社データベースにある書籍の完全デジタル版を有料で公開し始めることを計画している。The New York Timesが、米国時間9月6日に報じた(同記事の閲覧には登録が必要)。Googleは現在、出版社との合意により、書籍の抜粋のみをオンラインで公開している。同記事は計画に詳しい匿名の消息筋の話を引用しているが、この計画についてのGoogleのコメントはない。 これが事実だとすれば、Googleのデジタルブックプロジェクトである「Google Book Search」の方針転換を意味し、出版社と再交渉して新たな契約を締結することになるだろう。Googleは図書館に所蔵されている書籍のデジタル化を進めているが、これが一部出版社による訴訟を引き起こしていることから、困難な取り組みになりそうだ(同記事は協力の可能性のある出版社を明示していない)。 同
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9月10日から2.5GHz帯の免許募集(注1)が始まる(関連記事)。2.5GHz帯とは,下り最大20M~30Mビット/秒を実現する無線ブロードバンドに割り当てる予定の周波数。通信方式は,モバイルWiMAX(IEEE 802.16e)や次世代PHSなどが候補に挙がっている。2.5GHz帯は,全国で使える「移動系全国バンド」と市町村など行政区域単位で割り当てる「固定系地域バンド」の2種類があり,それぞれで免許の方針や交付プロセスは異なる。10日から募集を開始するのは移動系全国バンドで,30MHzを2社に割り当てる予定である。 (注1)移動系全国バンドの免許募集は,正確には「特定基地局の開設計画の申請・認定」という手順を踏む。特定基地局の開設計画の認定を受けた事業者だけが免許を申請できる。本記事では話を分かりやすくするため,「免許募集」とした。 この2つの枠を巡り,NTTドコモ,KDDI,ソフト
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