社会というのは必然的に「進歩」していくものだ……と、中学生くらいの時は考えていました。 より「良い」社会制度は、より「悪い」社会制度よりも人々に支持され、競争力が強いので、紆余曲折はあるにせよ、長期的には人類社会は進歩していくはずだ、と。 民主国家でなくたって、民衆から支持されない政府はやがて覆るものだから……という。 まあ、素朴な社会進化論というか。 当時考えていた「良い」社会というのは、民主的で、平等で、人権を重んじる……、いや、今だってそれが理想の社会だと思ってはいますが。 さてしかし、高校時代にある本を読んだせいで、そういう楽観的だった自分が不安を抱くようになりました。 と言っても、社会学とかの本ではなくてですね。 この本の、「不意討ちバッタ」のエピソードです。 コンピュータウィルス―自己増殖プログラム 作者: 中村八束,不破泰出版社/メーカー: 昭晃堂発売日: 1991/03メデ
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