ブックマーク / yomikikase-ehon.blogspot.com (37)

  • 【雨上がりに夜空を見上げてみませんか?】三丁目の傘屋さん(草炎社)【お月さまの絵本】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 三丁目の傘屋さん(草炎社) さく:岡小夜子 え:篠崎三朗 定価 1200円(税別) 全31ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 10分程度 不思議な世界。 読み聞かせの後に残ったなんとも言えない淡い感じ。 物語は、昭和を感じさせる商店街で始まります。 駄菓子屋さんに豆腐屋さん、お米屋さんもあります。 そこではラジオの音が流れ、 ゆったりとした時が過ぎていきます。 その並びの一軒が傘屋さん。 しかも手作りの傘屋さん。 コンチキチン♪コンチキチン♪ 祭りばやしが流れる中、傘づくりは続きます。 夜までかかる傘づくり。 夜空のまんまるお月様を

  • 【日本図書館協会選定図書】だましえだいく(フレーベル館)【全国学校図書館協議会選定図書】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 だましえだいく(フレーベル館) さく:青山 邦彦 定価 1300円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 15分程度 ~読み聞かせの感想~ 主人公は新米大工のハンヅ。 若くてやる気のある元気な大工さんです。 でも、彼の作業する建物はどこかおかしくなってしまいます。 今日は大金持ちの家をつくる工事現場。 ハンヅは張り切って仕事を始めたのに 早くもアクシデント発生です。 現場で棟梁が「おい、早く来ねぇか!」と呼んでも、 「行きたくても行けないんですよー」と大工たち。 そこで絵の絵をよ~~~く見てみると あら不思議!! 柱

  • 【日本語は面白い】いつも いつも そうかな (ひまわりえほんシリーズ)鈴木出版【だじゃれ絵本】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 いつも いつも そうかな (ひまわりえほんシリーズ)鈴木出版 さく:内田 麟太郎 え :下谷 二助 定価 1100円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 7分程度 ~読み聞かせの感想~ だじゃれ絵。 「いつも いつも 〇〇 かな」という語り口が なんとも優しくて穏やかな気分にさせてくれます。 そんなテンポで読まれるダジャレ。 いつも いつも イカはいかっているのかな。 いつも いつも つるはつるつるしているのかな。 畳みかけるダジャレと面白い絵に子どもたちも大笑い。 いつも いつも はしははしっこあるいているのかな。

  • 【あのころの日々が たからもの】そうそうのにわ。 しげちゃんとくさおばけちゃん【つかむと消えてしまうくらいほんのり懐かしい】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 そうそうのにわ。 しげちゃんとくさおばけちゃん(幻冬舎) さく:きない じゅんこ 定価 1400円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 5分程度 ~読み聞かせの感想~ タイトルを読み終わるまで間違えていました。 私が勝手に「想像の庭」とよんでいましたが、 実際には「そうそうのにわ」 言葉の意味が分からなかった私が 勝手に分かりやすいタイトルに頭の中で変換したようです。 そうは言っても、絵の中身は表紙そのもの。 物語の展開は何回もありますが どこか優しく、ゆったりとしていて懐かしい。 大人が呼んでも子どもの頃のなんとも言

  • 【ニッサン童話と絵本のグランプリ絵本大賞受賞作】てんのおにまつり(BL出版)【節分の鬼も楽しみになる】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 てんのおにまつり(BL出版) さく:宮崎 優 え :宮崎 俊枝 定価 1300円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 5分程度 ~読み聞かせの感想~ ~絵より引用~ まつりのたいこだ ドドンガドン なみといっしょに ドデガデン たいこでうみがたちあがり、中からりゅうじんあらわれる デンドンダダーン ズンドデン。 ※※※ 韻を踏んだ文章が リズムよく並んでいます。 太鼓の音に合わせて 次々とあらわれる特徴的な鬼。 そして、その周りをにぎやかにする 小さな小鬼たち。 鬼たちはいきいきと 生命力ある踊りを見せてくれます。

  • 【もったいないばあさんの 】てんごくとじごくのはなし(講談社)【協力しなくちゃできないこともあるんだね。】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 もったいないばあさんの てんごくとじごくのはなし(講談社) さく:真珠 まりこ 定価 1500円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 10分程度 ~読み聞かせの感想~ あの「もったいないことをしていると、もったいないばあさんがくるよ!」 のもったいないばあさん。 シリーズ10周年で出されたのが、この「てんごくとじごくのはなし」だったよう。 この物語自体は、様々なところでお話しされている 古くから語り継がれている物語。 その物語にもったいないばあさんが顔を出し、 やっぱりお話で言われていることは大切なのねと 一緒に再確認

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【ハチャメチャストーリーの代表作】アブナイおふろやさん(ほるぷ出版)【想像力は無限大】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 アブナイおふろやさん(ほるぷ出版) さく:山 孝 定価 1300円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 10分程度 ~読み聞かせの感想~ 湯舟が心地よい季節となりました。 まだ、娘も息子も お風呂に一緒に入ってくれるのですが、 息子は小学3年生なのに未だにお風呂で落ち着きません。 潜ってみたり、バシャバシャしてみたり、 マリオの世界を私たちに強要してw 一緒にBGMを歌ったり・・・ 楽しいのですが、 男の子ってやっぱり女と違う!! そう思うことが非常に多い今日この頃。 この絵も男の子5人衆が 妄想に妄想を重ねた物

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【世界の名作絵本】うっかりもののまほうつかい(福音館書店)【あなたが魔法を使えたら】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 うっかりもののまほうつかい(福音館書店) さく:エヴゲーニイ・シュワルツ え :オリガ・ヤクトーヴィチ やく:松谷さやか 定価 1300円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 15分程度 ~読み聞かせの感想~ この絵を読まれた方がまず思うこと。 主人公は発明家なの?魔法使いなの? この物語の主人公は発明家であり 魔法使いの学者さん。 名前をイワン・イワーノヴィッチ・シードロフと言います。 読み聞かせ担当としては何とも大変な名前です。 意外とこの名前が直接出てくるので ちょっと読み聞かせには苦労します。 さて、発明家なので

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【怖くない可愛い妖怪大集合】ようかい りょうりばんづけ(佼成出版社)【妖怪の世界にもあったグルメガイド!】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 ようかい りょうりばんづけ(佼成出版社) さく:澤野秋文 定価 1300円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 10分程度 ~読み聞かせの感想~ 澤野秋文さんのゆかいな妖怪絵。 わが家の子どもたちはゲゲゲの鬼太郎は大好きなのに 妖怪っと聞くだけでちょっぴり拒否反応w でも、この妖怪絵はとっても楽しかったようで わが家の料理べてもらって 感想を聞きたいなあと勝手なことを言っております(笑) 物語は、数百年前のある場所のお話。 そこにはさまざまな妖怪と人間たちが 上手に暮らしておりました。 人間界で言えばミシュラ

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【お正月にぴったり】おみくじ(BL出版)【おみくじについての豆知識も身に付きます】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 おみくじ(BL出版) さく:きた あいり 定価 1300円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 10分程度 ~読み聞かせの感想~ 正月、初詣、おみくじ。 わが家では年始定番のセットです。 +甘酒になるかもしれませんw さて、今回の絵はそんなおみくじが舞台。 神社にある筒状のおみくじ。 みんなが真剣に引いています。 出るおみくじによって、 みんなが一喜一憂。 たかがおみくじ。 されどおみくじ。 みんな、なんだかんだでおみくじの結果を大切にしているようです。 しかーし、そんなおみくじが実は誰かの意図した順番で出てたとし

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【私は危機を止められない】ガスこうじょう ききいっぱつ(ポプラ社)【シゲリカツヒコの描写力に圧巻】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 ガスこうじょう ききいっぱつ(ポプラ社) さく:シゲリ カツヒコ 定価 1300円(税別) 全32ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 10分程度 ~読み聞かせの感想~ 一度見つめられたら目を背けられない。 そんな生命力とどこか無機質な異空間。 その魅力にファンとなっている一人が私です。 今回のシゲリカツヒコさんの絵は ガス工場が舞台です。 絵いっぱいに広がる工場の様子。 働く人々や工場の機械の唸る音。 一つ一つが当に響いてきそうな リアリティのある絵が描かれています。 ただ、ガスを生成する工場の割には その材料が何だか見慣れ

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【娘と母と祖母のお話】まよなかのたんじょうかい(すずき出版)【生活絵本として賛否両論】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 まよなかのたんじょうかい(すずき出版) さく:西 鶏介 え :渡辺 有一 定価 1200円(税別) 全29ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 10分程度 ~読み聞かせの感想~ アマゾンさんでは評価の低い絵です。 タイトルと話の内容があまりにギャップがあるのかもしれません。 実はこの絵、小学校低学年の課題図書になっています。 その為、期待したほどではないというような ギャップを感じた方も多かったのでしょう。 しかし、私はこのを読み聞かせてみて 子どもたちと大切なことを考えさせられました。 物語はある母子家庭の様子を描いています。

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【ノンフィクションで夢見る力を育てたい】せかいでさいしょのポテトチップス(PL出版)【答えを出すだけが人生の正解じゃないよ】

    【Ctrlキーを押しながらクリックしていただくと簡単に投票できます。】 せかいでさいしょのポテトチップス(PL出版) さく:アン・ルノー え :フェリシタ・サラ やく:千葉茂樹 定価 1400円(税別) 全34ページ 読み聞かせおすすめ度  ☆☆☆☆☆ 読みごたえ度      ☆☆☆☆☆ 絵(写真)のかわいらしさ ☆☆☆☆ 子どもと一緒に楽しめる度 ☆☆☆☆☆ 実際に読み聞かせした夫か私の評価【満点:☆5つ】 読むのにかかった時間 15分程度 ~読み聞かせの感想~ 普段、何気なくべているもの。 それぞれに調理法があり、味付けがあり、盛り付けがある。 当たり前のように、目の前にあるものも 過去には衝撃的な誕生の瞬間があったに違いない。 そう思わせてくれるのがこの絵。 そして、今回、 誕生のルーツとして紹介される材は 「ポテトチップス♪」 絵の中身は単純でいながら 繰り返しの場面が多い

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【最後のページにご注目!!】たとえば、せかいがゴロゴロだったら(講談社)【やられた~って思う絵本】

    ~読み聞かせの感想~ 面白い!! 読み聞かせ後に思う。 まず、題名から中身が想像つく人は 相当凄いと思う。 ある島で生活している人々の習慣がもの凄い。 そう、題名のまんま。 全員がゴロゴロしてる。 怠けてごろごろしているのではなく 一日中ゴロゴロの姿勢で 横たわって生活をしている。 ご飯をべるときも、移動をするときも、 車に乗るときも、授業を受けるときも、 仕事をするときも、遊ぶときも・・・ だから、家の扉は横長で、 車の扉も横長。 机も、勉強道具もゴロゴロの姿勢に合わせてる。 当然、スポーツもゴロゴロの姿勢で行うから サッカーは全員ゴロゴロ寝そべって異様な光景。 観客も寝そべってみてるから・・・気持ち悪いw あまりのだらしなさに、 普段姿勢が悪い!!と注意を受ける子どもたちも、 「いいかげん、シャキッとしなさいよ!!」 と怒り出す始末。 ちなみに、設定としては この島のある人が、普通に

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【自分について考える絵本】おんなじほしをみつめて(フレーベル館)【小学校の道徳で使える】

    長男が物心ついた時から、夫と代わる代わる毎日のように絵の読み聞かせをしてきました。今は、長男、長女ともに小学生になりましたが、寝る前の読み聞かせを楽しみにしてくれます。 いつまで続くか分からない読み聞かせ。少しでも形に残して、他の方の絵選びの情報になればと書き残すことにしました。

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【極上ファンタジー絵本】ほんのにわ(偕成社)【ノスタルジックな世界】

    ~読み聞かせの感想~ ノスタルジックな世界観が広がる ちょっぴり大人な温かい絵です。 主人公は庭師をしているおじさん。 あるとき、ひょんなことから 古いと自分が幼かった日の写真が一枚出てきます。 それは、庭で撮った写真。 でも、その写真が変なんです。 見たこともない植物に囲まれている。 でも、そこに何かを感じ ずっと気になっていた庭師。 ある日、そのに吸い込まれた。 そこは水彩画で描かれた淡い世界。 自分が幼かったころの世界。 懐かしさや会いたかった亡き父と会える喜び そしてこの世界がいつまでも続かないと なんとなく感じている主人公の哀愁。 ファンタジーなんだけど、 どこか現実的であり、 生きる力を感じる場面。 そして、ずっと気になっていたあの庭が何だったのか やっと思い出すことになる。 幼い自分が地面に描いたへんてこな庭。 それがあの写真の庭。 それを上から眺めていた父親が 自分の

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【建物だって生きている】おおきな やかたの ものがたり(PHP研究所)【住人の幸せは一つじゃないね】

    ~読み聞かせの感想~ 主人公は館。 やかたの目線からのお話です。 中世の時代に建てられた館。 それはもう立派できらびやかで 誰もがうらやむ素敵な建物でした。 しかしこの館の主もいずれはこの世からいなくなります。 そして、誰も住まないひっそりとした館になってしまいます。 人が住まない建物は劣化するとよく言いますが、 この館も荒れ果て、だれも見向きをしなくなります。 それでも、時代の変化とともに、 この荒れた建物をきれいにして 住みたいと思う出会いが生まれます。 そして、今までの住まいとは違った形での 館の活躍がそこには描かれます。 人が住んでは、人が離れ、 人が住んでは、人が離れ、 そのたびに館自身は一喜一憂し、 自分が活躍できることを願うのです。 ところが時代は戦乱の世。 館もこれだけ大きければ被害は免れません。 焼け、壊れ、ボロボロになり とうとうこの館に住む人はいなくなってしまいました

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【歌も楽しめる絵本】はみがき あわこちゃん(すずき出版)【ユニークさが際立つ絵本】

    長男が物心ついた時から、夫と代わる代わる毎日のように絵の読み聞かせをしてきました。今は、長男、長女ともに小学生になりましたが、寝る前の読み聞かせを楽しみにしてくれます。 いつまで続くか分からない読み聞かせ。少しでも形に残して、他の方の絵選びの情報になればと書き残すことにしました。

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【終わらない絵本】せかいかえるかいぎ(ポプラ社)【うわさ話が好きな皆様へ】

    ~読み聞かせの感想~ かえるのせかいもグローバル。 一つの池だけ生活する時代は終わったのかもしれません。 ある池でこんなうわさが流れました。 「せかいかえるかいぎがあるらしいぞ!」 その噂は瞬く間に広がります。 「せかいかえるかいぎ」というとてつもないネーミング。 カエルじゃなくたってどんなもんよとのぞきたくなります。 人間がそんな気持ちになるのだから、 カエルはジッとはしていられません。 せかいかえるかいぎの会場へ われ先にと大移動が始まります。 その移動している最中にも うわさ話は広がっていき、 全世界中のカエルが せかいかえるかいぎにくぎ付けです。 でもね、ふっと思うんです。 どのカエルも思うんです。 「せかいかえるかいぎ」ってなんなんだ。 そう。この噂には、何をやるかが情報としてないのです。 べ物、住む場所、繁殖について?? 噂に尾ひれがたくさんついて回ります。 絵にはたくさん

  • 素敵な読み聞かせ絵本をさがして♪: 【絵本だからこそ伝えられること】空のおくりもの~雲をつむぐ少年のお話~(フレーベル館)【自然と人のかかわり方】

    ~読み聞かせの感想~ どのくらいの人が表紙にひかれて絵を手に取ったでしょうか。 わたしも、その一人になりました。 やわらかく温かみのある絵。 どこまでも続いていきそうな空と地平線。 ただ、お話はそれ以上によかった。 自信をもって紹介できる絵です。 あるところに、雲を紡いで 洋服やマフラーを作れる少年がいました。 母親からの教え通り、 ていねいにしっかりと作られた衣類の数々は 半端ではないふわふわの柔らかさと ほわっと温かいぬくもりを想像できます。 そんな素敵な技術を持った少年に目をつけたのが王様。 自分の地位を利用して少年に命令をします。 その雲の衣類を作れるだけ作れ。 私、家族、みんなの衣類を作れるだけ作れと・・・。 一度は断ろうとした少年でしたが、 結局は断れず、いつも以上に雲から衣類を作ります。 来る日も来る日も言われた通り、 雲から衣類を作り続けると・・・ とうとうこの国から雲