[著者]安田敏朗 日本において「国語」はあって当然のようにみなされてきた。しかし、多言語社会日本を考える際には、こうした考え方を相対化し、より柔軟な多言語へのまなざしを見出していく必要がある。つまりは、「国語」からはみえないものへの視線をとりだすことが必要とされる。 なにかを「とらえる」ということは、意志的なものであり、みたくないものはみない、みたいものだけをみる、ということだ。本書は、歴史的に「みえない」ものとされた、そして現在も日本社会で「みえない」ものとされていることばたちを念頭におき、「みる」側の構図をえがきだす。 定価=本体 3,600円+税 2018年1月31日/四六判並製/520頁/ISBN978-4-88303-454-3 [目次] はしがき xv 序章 「国語」からみえるもの / みえないもの 1 1 はじめに 1 2 国語ということば 2 │ 2 ― 1 │ 制度として