首都圏の鉄道計画を徹底解説する当企画、第1回目は、東京駅と上野駅の間で進められている乗り入れ計画にクローズアップする。「宇都宮・高崎・常磐線の東京駅乗り入れ工事の着手について」と題したプレスリリースがJR東日本から発信されたのは2008年3月26日のこと。5月に建設が始まっている。上野を発着駅としていた宇都宮線、高崎線、常磐線の、東北方面路線の各列車を、東京駅まで乗り入れさせ、東海道線との直通運転を想定した計画だ。古くから構想はあったものの、着工までに多くの時間がかかった。当初、同社は、2009年末に開業させ、同区間の京浜東北線・山手線の混雑緩和や、宇都宮・高崎・常磐線の東京駅までの直通運転を実現するはずだったが、今回の工事着工の発表では2013年完成を目指すと記されている。 上野駅の東北本線・高崎線・上越線・信越本線ホームから東京駅方面を見る。東京方面に線路は続いているが、現在は到着した