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恋愛漫画と歴史漫画に関するhizkiのブックマーク (5)

  • 『煙と蜜 第二集』長蔵 ヒロコ

    煙草と風呂炊き 大正時代は男女問わず喫煙家が多く、文治様も常に煙草を吸っています。うっかり切らせてしまうと、さすがの文治様もぼーっとしてしまいます(笑)。 姫子はいつもと違う文治様のふわふわした様子を愛おしく感じてしまうのです。 煙草は女中頭の龍子ねーねから拝借しました。龍子ねーねも喫煙者ですが、溺愛する姫子の前では絶対に吸いません。 姫子はそんな「大人の愉しみ」である煙草の味を想像し、早く大人になりたいと思うのです。 『煙と蜜』の魅力のひとつに、大正時代の細やかな生活描写があります。龍子ねーねが風呂炊きをするのですが、これがかなり大変。 何度もバケツで風呂釜に水を張ったら、細かい枝から徐々に薪をいれて風呂を炊きます。当時、家にお風呂がある家は珍しく、貴重なものでした。 軍と家庭 文治様は部隊を預かる大隊長なので、予算の管理から部下の統率まで、頭の痛いことばかり。でも、花塚家に来るときは軍

    『煙と蜜 第二集』長蔵 ヒロコ
  • 大正時代の年の差婚『煙と蜜 第一集』 長蔵ヒロコ

    『煙と蜜 第一集』 あらすじ 大正5年、名古屋。 12歳の姫子には婚約者がいる。婚約者の文治は陸軍将校で年の差は18歳。年の離れた許嫁だけど、姫子は文治を慕い、文治もまた姫子を大切に思っている。 3年後、姫子が15歳になった時、二人は夫婦になることが決まっているのだった。 「年の差婚」という設定 これは大正時代だからこそ、成り立つ設定だと思います。当時は年の差婚も珍しくなかったから。 しかし、政略的な関係を超えて姫子と文治はお互いを尊重しあっています。 12歳といえばまだ、男性を怖がってもおかしくはない年頃ですが、姫子は最初から文治のことを慕っているんですよ。 昔は女性の地位も権利も低く、「幼」は子どもを多く産めるメリットと性的対象としか考えない男性が多い中、文治様一人の女性として姫子を扱ってくれています。(それも紳士的に!) そりゃ好きになっちゃいますよ。 大正時代の暮らしと社会 物語

    大正時代の年の差婚『煙と蜜 第一集』 長蔵ヒロコ
  • 『超訳百人一首 うた恋い。【異聞】うた変。2』 杉田 圭

    藤原定家と式子のシーソーゲーム うた恋いのメインキャスト、藤原定家と式子内親王の恋。道ならぬ恋の悲劇…のはずなのですが、もうバカップルです、この二人。 一応時代は平安末期、政情不安なこの時期ですが、式子さまが住まいを移られたのをいいことに定家が夜中に忍んできちゃったり、シーソーゲームが続きます。 失恋が原因でぐれてしまった、清少納言のヤンキー兄貴VS藤原行成のバトル、小野篁と義理の妹、比右子との結婚のドタバタ(当時は異母兄弟の結婚はアリ)など、編で描かれなかったエピソード満彩です。 前作『うた変1』はこちら

    『超訳百人一首 うた恋い。【異聞】うた変。2』 杉田 圭
  • 『超訳百人一首 うた恋い。4』 杉田 圭

    身分違いのかりそめの恋 藤原満子と壬生忠岑の一夜の恋。年若の帝に嫁がされる藤原満子は、花の盛りを散らす前に、下級貴族の忠岑とかりそめの恋を仕掛けることに。 しかし、忠岑はそんな満子を思い、かりそめの恋に情熱をもって応えるのでした。 箱入り娘の決死の思いに応えてあげる忠岑が大人ですてきです。こんな後朝の和歌(ラブレター)をもらったら一生の思い出にできそうです。 紀貫之の恋 女性が書いたように描いた『土佐日記』の作者・紀貫之。 彼の母親は内教坊(歌や舞を披露する妓女のいる部署)の女性だったらしく、物語も幼なじみの妓女との恋と和歌を交えて描かれています。 人はいさ 心も知らず ふるさとは 花ぞ昔の 香(か)ににほひける あなたの心は変わってしまったのだろうか。梅の香りは昔のままなのに。そんな切ない和歌になぞらえた物語です。 負け組たちの珠玉の和歌 『うた恋い4』では、藤原氏以外の氏族の和歌を取り

    『超訳百人一首 うた恋い。4』 杉田 圭
  • 清少納言のエモい言葉『超訳百人一首 うた恋い。3』 杉田 圭

    宮中での華やかで政治的駆け引きを含む応酬にもその才能を発揮。元ダンナは風流を介さない朴念仁だったらしいですが。 なかでも書家として名高い藤原行成も清少納言と交友関係があったとは知りませんでした。 行成との和歌の応酬の中に、孟嘗君の故事をさらっと混ぜて返すセンスはさすがだな。 夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも よに逢坂の 関はゆるさじ 清少納言の仕えた中宮定子とその一族は、藤原道長との政権争いに敗れ、このあと衰退の一途をたどっていきます。 でも清少納言は、定子の華やかな時代だけを切り取り、枕草子に描いたのだそうです。 DVD付き特装版には絵巻物語「うき世の月」が収録。1巻に収録された道雅と当子内親王の悲恋物語です。通雅は定子の兄・伊周の息子なんですね。 いろんなところでつながっているなあ。買うならDVDつきがおすすめです。 うた恋い。シリーズ 『超訳百人一首 うた恋い。』…百人一首選者の

    清少納言のエモい言葉『超訳百人一首 うた恋い。3』 杉田 圭
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