前編では、ここ数年のクックパッドの動向を軸に話が進みました。後半では、そこをさらに深堀りし、クックパッドの例とともに、Webサービスとしてマネタイズするための具体的な方法について話が展開しました。 メディアではなくツールとして 森田:場の提供という観点だけでは限界があると思うんですよね。それだと利用が継続的にならないっていうか。 大野:クックパッドをぱっと見ると、Ajaxを使ったり、ソーシャルコンテンツを掲載していたりと、いわゆるWebサービス・Web 2.0的な部分があります。そのため、場に近い印象を受けるのかもしれませんが、もっと言えばクックパッドはツールです。私たちはWebサイトと言うよりは、冷蔵庫や電子レンジに近いものとしてクックパッドを提供しています。 森田:それを裏付けることなのかもしれませんが、ユーザとしての感覚で言って、クックパッドは使っていて無駄な時間であったというのを感