2009年9月28日のブックマーク (2件)

  • Simply Dead 『グッド・バッド・ウィアード』(2008)

    『グッド・バッド・ウィアード』 原題:좋은 놈, 나쁜 놈, 이상한 놈(2008) 英語題: The Good, The Bad, The Weird 四の五の言わずに今すぐ劇場に走れ! と言いたくなる無国籍アクション活劇の大傑作。近年これほどスクリーン映えする映画は他になかったのではないだろうか(強いて言うなら『ダークナイト』ぐらいか)。その画面が持つ奥行きと広がりは比類なく、はっきり言ってテレビやパソコンの画面で観ても「そんなの観たことにならねえよ」と断言できる痛快作である。いまや劇場館数や上映回数もグッと減りつつあるらしいが、このチャンスを逃してしまうほど勿体無いことはない。とにかくできるだけスクリーンサイズが大きく、なるべく音響設備のいい劇場で、絶対に前の方に座って観てほしい。以上! とまあ、そのくらいのことしか当は言いたくないのだけど、それでもまだ腰が重い人のためにもう少しだ

    hke1120
    hke1120 2009/09/28
  • ジョジョにおける運命論 - 赤の女王とお茶を

    ややネタバレです。 ここ数回のスティール・ボール・ランの充実っぷりは素晴らしすぎますね。しかしこの作品、荒木氏の世界観、人生観が新たな局面に達しつつあることを如実に感じさせます。感銘を受けたので、ちょいと「ジョジョ」について書いてみます。 「ジョジョの奇妙な冒険」は荒木飛呂彦氏のライフワーク的作品で、緻密な絵と大胆な構図、魅力的なキャラクターと台詞回しで大きな支持を得ています。現在までに87巻が刊行されており、7つの部に分かれています。 まず1-2部においては肉体と鍛錬そして勇気と知性が主なテーマでした。身体的鍛錬と精神力、そして機知を用いて悪を倒す様が描かれます。 ところが3部において荒木氏は「スタンド」という革命的概念を考案し、「精神の具象化」に成功します。そして一方で、テーマに関しては抽象化が進み始めるのです。 3部終盤では「予言」そして「時間」という概念が初めて「立ち向かうべき相手