パソコンを新調するとき、面倒なのがこれまで使っていたマシンの処分だ。いわば個人情報の塊の上、リサイクルが義務付けられているため普通にゴミとして出すこともできない。 そんな中、このところ「パソコンの処分、『無料』で請け負います」という回収会社の動きが目立ってきた。業者によっては、送料も着払いとし、まさに「完全無料」をうたうところも少なくない。場合によっては1台当たり数千円がかかる回収を、なぜ無料でまかなえるのか。そして、気になるデータはきちんと守られるのか。 ■「ブラウン管、海外ではまだ需要があるところも」 「資源の有効な利用の促進に関する法律(通称パソコンリサイクル法)」に従い、パソコンメーカーは自ら販売した製品は、基本的に無料で回収に応じている。ただあくまで回収義務があるのは自社の製品のみであるため、たとえばディスプレーと本体が別メーカーの場合、それぞれのメーカーに回収を依頼しなく