どこまで勢力圏を拡大するか、戦いに終わりがあるのか? 中国戦線が泥沼化していく中で、切羽詰まった日本は対米開戦を断行、海軍と陸軍の対立を引きずったまま戦線は拡大していく。 日本には3つの政権があった、内閣総理大臣率いる政府。そして海軍と陸軍。 開戦直後からどう戦争を終結させるか、東条内閣は研究を始めた。しかし半年にわたって議論を続けたものの陸海軍の主張は一本化されず、首脳が結論を先送りしたため、日本の戦線はなし崩しに拡大していく。その結果、300万が犠牲となる。 勝ち目はないとわかっていた。なんのための戦争なのか基本線がなかった。 ABCD包囲網の経済封鎖により、石油や鉱石などの原材料(戦略物資)の調達ができなくなった日本は、南方の資源産出地を占領して国家存続のために必要な資源を獲得するのが太平洋戦争の最初の目的であった。 そして日本軍は開戦から1ヶ月でその目的を果たし、1942年2月には