米国最初の国旗を作ったのはベッツィー・ロスだと言われているが、それが真実であるという証拠は見つかっていない。独立戦争の約100年後、全米を熱狂させた国旗フィーバーの中で生まれた伝説だ。(ALAMY STOCK IMAGES) 植民地だった米国が独立を宣言した18世紀後半、当時の首都フィラデルフィアで、一人の女性が最初の星条旗を作ったという。その人の名前はベッツィー・ロスことエリザベス・グリスコム・ロス。彼女の物語は、米国の小学校では演劇の定番になっており、愛国伝説として語られることもある。 しかし、米国で愛されているこの物語は現在、作り話と考えられている。 「調査した歴史の専門家はみな、ベッツィー・ロスが最初の星条旗を作った、あるいはデザインに貢献したという確かな証拠はないと述べています。そもそも、国旗を検討する組織があったかどうかすら定かではありません。存在していたかもしれませんが、何の