4月21日、シャープは、自社サイトで同社製マスクの販売を開始した。 だが、その販売は大きな混乱に見舞われた。販売サイトへのアクセスが滞っただけでなく、同社の家電製品の動作にまで影響を及ぼしたからだ。シャープでのマスク販売開始と前後して、「スマートフォンアプリからシャープの家電が操作できなくなった」との苦情が上がり始めた。 いったいなにがあったのか? そこからは、シャープの経験不足と誤算が見えてくる。だがその根底には、現在のオンライン販売が抱える大きな課題も浮上する。 マスクの販売開始は、4月21日午前10時から、とされていた。シャープの会員制ECサイト「COCORO MEMBERS」は、その数日前から混雑し始めていた。購入にはユーザー登録が必要だったからだ。 「ウェブサイトが開きにくい」「登録のためのコード番号がメールで届かない」などの声がSNSでは上がり始めていた。 けれども、それは、当