「災害対策は万全。富士通が英国政府関連のシステムを数多く請け負っていると実感した」。英子会社、富士通サービシーズの巨大データセンターを見学した富士通OBは話す。 このデータセンターには英ポストオフィス(国営郵便局)のHorizonシステムも設置されている。「10億ポンド(約2000億円)の予算で開発され稼働して25年。急務のHorizon後継システム開発は富士通が請けるのが適任だが英国民感情が許さない。既存の郵便局向けパッケージを適用するか、ポストオフィスが自力で開発するしかない」とOBは指摘した。 富士通以外の企業に開発させる道がありそうだが、ポストオフィスは過去に2回試み、結局は断念した。