WTC購入に関する議案を分離する本会議に出席する橋下知事=27日午前8時3分、大阪府議会、小林裕幸撮影 大阪府の橋下徹知事が目指す府庁移転の関連議案をめぐり、府議会は27日の本会議で、府が移転先とする大阪ワールドトレードセンタービルディング(WTC)への移転条例案は否決し、約85億円の購入予算案を可決した。自民、民主、公明の3会派は、個々の議員の投票態度を拘束せず自主投票としたが、その結果、移転を否定する一方で、移転先のWTCを買うという矛盾した結論になった。 橋下知事はこれまで、両案とも否決された場合は「出直し知事選」の可能性にも含みを持たせてきた。会派拘束がかからず自主投票となったうえで、異論が強かった「先行取得」の結果となったのは、人気の高い橋下知事に反対すれば府民から反発を受けかねない、との懸念が議員の間に広まったためとみられる。 採決予定日の26日から27日朝まで、自民党(