前原誠司外相が在日外国人から政治献金を受けていた問題で5日、与野党内に進退問題に波及するとの見方が広まった。民主党執行部は擁護する構えだが、野党は辞任を求めており、過半数を占める参院で始まった11年度予算案審議への影響は必至だ。重要閣僚の外相が辞任に追い込まれれば、政権の求心力が大きく低下するのは避けられない。【野口武則】 前原氏は「献金を受けているとの認識はなかった」と故意の献金受領を否定している。これについて自民党の山本一太参院政審会長は5日午前のTBSの番組で「認識がなかったという言い訳は通じない。今週末には決断されるのではないか。外相辞任はやむを得ない」と述べ、外相辞任を求めた。 民主党が協力を求める公明党の高木陽介幹事長代理も同番組で「民主党は『政治とカネ』の問題でけじめをつけていない。前原氏は責任をとるべきだ」と語り、同じく辞任を要求した。両党には週明け7日の参院予算委審議を前