2015年の春節に吹き荒れた、中国人の「爆買い」旋風がいまだに脳裏に焼きついている人は多いだろう。春節期間中に日本を訪れた中国人は約45万人。消費金額は約60億元(約1140億円)と過去最高となった。 中国の微博(中国版ツイッター)などを分析した結果によると、日本での購入商品の第1位は医薬品、第2位は化粧品だったが、第3位には今年初めて、温水洗浄便座が食い込んだ。家電量販店の温水洗浄便座のコーナーには、中国人の人だかりができるほどだった。 彼らはなぜ、これほどまでに日本に押し寄せ、温水洗浄便座を大量に買って帰ったのか。ここに、本音では密かに日本に憧れる“中国人の本心”が隠れている。 今年、中国政府は反ファシズム戦争勝利70周年として、より一層対日強硬姿勢を貫いており、今夏に発表される予定の安倍談話の内容次第では、日中関係は再び一触即発となる可能性もある。だが、中国政府と国民の考え方が全く同