福岡市博多区の原三信(はらさんしん)病院にタクシーが突っ込み10人が死傷した事故で、タクシーが病院手前の市道左側に路上駐車していた2台の車を右によけながら走行していたことが捜査関係者らへの取材で分かった。その後、道路右側の看板や縁石などに接触して病院に突っ込んだとみられる。県警は自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で逮捕された運転手の松岡龍生容疑者(64)が事故直前にタクシーを制御できなくなったとみて調べている。 捜査関係者らによると、松岡容疑者は病院の南東約300メートルにある公園でトイレに寄った後、市道を病院方向に直進。「公園を出発した後からブレーキが利かなくなった」と供述しているという。タクシーは病院からそれぞれ約200メートルと約60メートルの交差点で、一時停止の標識を無視して進入したところを付近の住民らに目撃された。
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