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2009年1月27日のブックマーク (8件)

  • 随想 : 原点回帰ウォーカーズ

    変な登場人物がいっぱい出てくる変な小説! ……なんだけど、不思議と爽やかで読後感が良いお話でした。面白いなあ。 主役っぽい男の子、山崎章夫が登場する(ちなみに小説はヒロイン・アキラの一人称視点)んだけど、この少年の特殊能力が凄い。伊達眼鏡をかけると、微妙なヒーローに変身するのだ。なんと背が五センチのび、ニキビが消え、紙がサラサラになり、かけっこが陸上部員の次に早くなり、水泳は水泳部員の次に達者になり、模試を受ければどこの大学に対してもB判定を取れるという、「一番にはなれない」ヒーロー、その名も山崎毅(誤解なきよう。山崎章夫が変身したヒーローの名前が、山崎毅というのだ)。もうこの設定聞くだけでアホっぽいじゃないですか。 そんな馬鹿みたいな軽いノリなのに、いきなり山崎くん死亡。ええーっ? そこからが番で、変な話に巻き込まれる(というかこの時点ですでに巻き込まれている)んだけど、どういう事件

  • 『電波女と青春男』読了 - 積読を重ねる日々

    『電波女と青春男』(入間人間/電撃文庫)読了。 異様に読者に優しくない前シリーズと比較して、エンターテインメントを目指して書かれたと思われる冒頭部分は、同じ作者なのかと思わず疑ってしまうほどに読みやすく、作者がんばってんなーと感心した。しかし、およそ十数ページ進むと作者のテンションが上がってきたのか元通りの迂遠かつ装飾過剰な文体になってしまったのにはおかしいやら安心するやら。まあこれがこの作者の味わいだもんな。 まあそれはそれとして内容。うーん、一言で言うと若いなー。若い若い。偽悪的と言うか、いやらしい話だったわー。 いや、主人公の生活自体は面白いのですね。饒舌な語り口で繰り広げられる日常は、わりと波乱もなく、何事も無い生活でありながらも愉快な日常の描写になっている。問題は”電波女”の扱いかな。 まあ、結局のところ、すごくいやーな言い方をすると、これは”かわいそうな女の子を助ける”はなしな

    『電波女と青春男』読了 - 積読を重ねる日々
  • 原点回帰ウォーカーズ (MF文庫J) - いつも月夜に本と酒

    「原点回帰ウォーカーズ」森田季節(MF文庫J) おかしな人間ばかりが通う私立御伽坂学園には、当然のようにおかしな事件ばかりが起こる。そんな学園の平和を守るため、日々戦い続ける男・それが山崎章夫だ。ある時は失踪した天才音楽家の行方を追い、ある時は密室殺人の謎に挑み、またある時は突然美女と化した同級生の秘密に迫り、そしてことごとく“命を落とす”。そう、これらはすべて『彼ら』の陰謀なのだ! 章夫の幼なじみであるアキラは、なんとか章夫の“結末”を変えるべく、学園の三奇人と共に『彼ら』に立ち向かうのだが――。ツッコんだら負けの、<運命ねじ曲げ系>奇天烈学園ファンタジー!! 帯に「ツッコまずにいられるか!?」とあるけど、どこがツッコミどころ? 確かに“奇天烈”ではある。でも現実世界の常識を対象にして変なだけなので、そういう世界観なんだと認識してしまえば、特にツッコむところは見当たらない。 内容的には一

    原点回帰ウォーカーズ (MF文庫J) - いつも月夜に本と酒
  • 電波女と青春男 | MOMENTS

    一回も傷つけ合わずに円満なまま終わる関係なんて、絶対ないだろ。つーか、何も始まってない。お前とは、今が初対面だからな。 転校を機に心機一転、青春ポイント獲得ミッションをスタートさせた俺・丹羽真は、しかし新生活初っぱなから躓いてしまった。学校でどれだけ青春ポイント上昇イベントを起こしても、帰宅したら布団ぐるぐる巻き電波女・藤和エリオのおかげで御破算。「地球は狙われている」なんて電波を飛ばすエリオに付きまとわれることになった俺の青春や、いかに? 『みーまー』のイカれ具合とは打って変わって、ずいぶんまっとうな青春ものを書こうとしているような印象でした。ところどころに、作者らしい毒な部分が散りばめられているし、主人公の独白とかは、やっぱりらしい雰囲気をしっかりと残していますが。 待望の(疑似)独り暮らしが実現するかと思いきや、主人公・丹羽真の下宿先には絶賛ニート中かつ強烈な電波を全方位に放射してい

    電波女と青春男 | MOMENTS
  • もふもふっ 珠枝さま!2 : 徒然雑記

    【もふもふっ 珠枝さま!2】 内山靖二郎/真田茸人 MF文庫J Amazon やっぱり、マヤちゃんが出てくると話がグッと引き締まる。彼女が、いわゆる妖怪の異質さの象徴とも言うべき役割を、この物語では負わされているからなんだろうけれど。 その異質さというのは、妖怪たちならば皆が持っているものなんですよね。珠枝だって、それはおんなじ。それでも、彼らの異質さは当面的には人間と対立したり、害するものではないから、うまくやっていけてるように見えるけれど、それはやっぱり共存ではあっても当の意味で人と同じ位置には立っていないんだろうなあ。 マヤは、妖怪としての在り様がヤマイヌ。転んだ人間をってしまう、という弱者淘汰の自然界の鉄則を体現する存在だから、智宏に妖怪と人間との異なる存在としての境界を思い知らせるキャラになってるんですよね。普段のマヤが人懐っこく、可愛らしくて、それでいて理知的なキャラクター

    もふもふっ 珠枝さま!2 : 徒然雑記
  • 月色プラットホーム - 灰色未成年

    月色プラットホーム (一迅社文庫 み 2-1) 作者: 水口敬文,松崎豊出版社/メーカー: 一迅社発売日: 2009/01/20メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 20回この商品を含むブログ (26件) を見る読了。ひさびさにほんわか系を読んでみたくなったので。 「当に害はないんだな?」 匠海は念を押した。 「ありませんってば。匠海さん、こんなに可愛い幽霊に取り憑かれるのがそんなに嫌なんですか?」 ぷくぅ、と頬を膨らませて拗ねた顔で見上げてくる。 幼なじみの少女に連れられてやってきた深夜の無人駅。そこで見たのは、彼岸の住人を運んでくる「幽霊列車」 だった。ドジな”車掌” の少女を放っておけなかった匠海は、アルバイトの申し出を受け入れるが――。 なかなか良かったです。 タイトル買いとは言いつつも、店頭でパラパラとめくり、どんな雰囲気かをある程度予想してから買うんですが……これは、想像

    月色プラットホーム - 灰色未成年
  • http://www.lpi.or.jp/event/20081208/20081208.pdf

  • http://www.321download.com/LastFreeware/alphabetically.html