【ゼロの使い魔 16.ド・オルニエールの安穏】 ヤマグチノボル/兎塚エイジ MF文庫J Amazon うーん、面白いなあ。やっぱり面白い。軽重でいうならまず軽いと言って間違いないのだけれど、要所要所に冷徹なほどキッチリと楔が打ち込まれているので軽妙であっても軽薄というわけでは一切ないんですよね。 物語が非常に精緻に組み上げられている。もちろん、最初からこうだったわけではなく、中盤まではバランス的に安っぽさの方に傾いてしまう事もしばしばだったのだけれど、ここしばらくの丹念に研ぎ澄まされた筋立てには感服させられてばかりだ。 つまるところ、これが面白いのである。 個人的にこの巻で私が一番好きだった場面はあれなのよね。ダバサとイザベラの和解シーン。本当なら、もっとイザベラが心を許すまでの過程が欲しいところだったけれど、このさらっとした流し方がヤマグチノボルという人の持ち味でもあるので、そこはそれ。
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