長引くコロナ禍はエンターテインメント界に深い爪痕を残している。中でも大打撃を受けているのが近年活況だった音楽ライブだろう。中止や延期が相次ぎ、開催しても満員にはできない日々が続く。「もう気力しかないが、その気力すら…」ともがきながら、必死に音楽の灯を守ろうと奮闘する東京・下北沢のライブハウス経営者を訪ねた。 (藤原哲也) 一都三県に出ていた緊急事態宣言解除前の平日の日中。地下一階にある「LIVEHAUS(リヴハウス)」は、新しい防音壁に囲まれたステージにドラムや機材が寂しく配置されていた。昨年八月に開業したスガナミユウ(40)は「平日は休業状態。まだプレオープンの気分。リヴハウスの力を発揮できていないのが残念」と肩を落とす。
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