厚生労働省は2009年度、保育所に入れない約2万人の待機児童を解消するため、民間保育所の定員を08年度の107万4000人から4万5000人増やし、112万人程度にする方針だ。さらに、一定の条件を満たした第3子以降の保育料を無料化する。09年度政府予算案に関連経費として前年度比3.8%増の3401億円が計上された。 保育所に入れない待機児童は08年4月1日時点で1万9550人。公私立を合わせた全国の保育所定員は同時点で212万889人と、実際の利用児童数202万2173人を上回っているが、待機児童は都市部などに集中しており、結果的に5年ぶりに増加。このため、少子化対策を強化するため、民間保育所定員を増やすことにした。 【関連ニュース】 ・ 抜本的な少子化対策検討=有識者チーム設置 ・ 小田急系保育所が補助金不正受給=都 ・ 第3次答申案の要旨 ・ 出産一時金42万円に上げ=少