2022年は「プラスチック削減元年」と言っても過言ではないほどに、カフェチェーンやファミリーレストランなどの飲食業界で紙ストローや紙容器などの導入が進んだ。 「ガスト」などを展開するすかいらーくHDは、1月から従来のバイオマスストローを紙ストローに順次置き換えた。10月にはマクドナルドが紙ストローの全国導入を発表している。 環境に配慮した取り組みとして称賛の声が聞かれる一方、SNSでは「飲み物がまずく感じる」「ふやける」「紙の味がする」といった使いにくさを訴える声も多い。ミスタードーナツを運営するダスキンは、20年4月からアイスドリンク向けの紙ストロー提供を取り止め、21年2月から順次、バイオマス素材を用いた樹脂ストローに変更している。 大げさかもしれないが、ミスタードーナツの事例はドリンクの飲みにくさという点だけで顧客離れが進む可能性を示唆している。企業として環境対策推進は重要な課題であ