二十世紀を旅できるって本当ですか? 新しいことがいくつも生まれ かけがえのないものがたくさん消えていった百年。 ぼくらはもう一度見つめなおす必要がある。 この百年に何が失われたのか。 この百年に何が生まれたのか。 さようなら二十世紀 2001年9月11日に起きた米同時多発テロ。その日から、私が暗黙的に描いていた世界観は崩れ始めました。今まで読んだ本を異なる視点から読み返してみました。社会や歴史の本。年表や資料。それまで私が世界だと捉えていたものが、小さく限られた世界だと気付いた時。必然的に作品のテーマは「二十世紀」になっていました。 歴史との再会 編集者の主観と時間軸にそって並べられている年表の出来事を、時間の流れから外して、かき混ぜるとどうなるだろう。思いもよらない新しい関係性が見つかるのではないか。もしかすると今の世界や日本をもっと違った視点から考えられるのではないだろうか。