安価で近距離、短い期間のいわゆる「安近短」ツアーは、今や海外旅行の定番となった感がある。法務省の出入国管理統計によれば、若年層の出国者数はピークだった90年代半ばに比べて150万人以上も減少。安価で売りやすい「安近短」ツアーは、旅行会社にとっても欠かせない商材となっている。時には2万円台で販売されている、台北やソウルの弾丸ツアーがいい例だ。 だが、「今の若者はもっと違う『旅』を求めている」と語るのは、22歳の学生起業家・石田言行(いしだ・いあん)氏。注目のベンチャー企業を取り上げるこの連載、今回取材したのは旅行がテーマの新サービス「trippiece(トリッピース)」だ。ソーシャルメディアの力で旅行を“民主化”することを目指し、昨年8月にスタートした。