平穏無事な日だった。 ドラッグストアで買い物をしている時に、レジ待ちの行列ができた。あと1人で僕の精算がはじまる、という状況で、隣のレジに人員が追加された。そして「お次でお待ちの方、レジフォローをお願いします」と声をかけられた。 なんで僕がフォローをしなくてはならないのか、いまいちよくわからないし、正直ちょっと面食らった。 ほぼ確実に、追加のレジ係の人が慌てていたのだと思う。でも前にも同じようなことがあった。 あるいは誤用がそのまま定着しつつある状態に遭遇したのかもしれない。「長くお待たせして申し訳ありません。現時点で最も長く待ってしまったそこの眼鏡男、そうあなた。こちらで素早く精算ができますから、はやく来てくださいね」の省略形としての「レジフォロー」という言葉が生まれつつある、そんな時代に生きているのかもしれない。 もうひとつ、この店では(そしてこの店員さんのレジ業務では)不可解なことが