デジタル時代の経営・社会課題などについて討議する「世界デジタルサミット2023」(日本経済新聞社主催、総務省・デジタル庁後援)は5日開幕した。ソフトバンクの宮内謙会長やNTTの島田明社長らが登壇。米オープンAIの「Chat(チャット)GPT」に代表される生成AI(人工知能)による社会・経済の革新やインフラ整備、リスクへの対応などについての発言が相次いだ。ソフトバンクの宮内会長は「今まで分単位で
ソフトバンクグループの会長兼社長、孫正義氏の夜は遅い。大企業の首脳にありがちな会食のせいではない。自宅に戻った孫氏が向かうのは、オンライン会議システム「Zoom」の画面。ミーティングの相手は、世界中の起業家だ。 起業家は、ソフトバンク・ビジョン・ファンドから出資を引き出すために、自社の技術や事業モデルをアピールできる。プレゼンテーションに与えられた時間はわずか10分だ。 次は孫氏のターン。「あなたは世界をどう変えようとしているのか」「このビジネスはどれだけスケールするのか」「リスクをどう考えているのか」……。当該企業を発掘・提案したファンドマネジャーが見守るなか、矢継ぎ早の質問が飛ぶ。 毎日2~3社と「真剣勝負」 ミーティングは30分で終了し、出資にゴーサインを出すかどうかの決を孫氏が下す。初めての出資だけではなく、追加出資のケースでもこうした機会が設けられるという。
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